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インゴット自動接着装置(IMS)

現在、太陽光発電や半導体等では多くのシリコンが使用されています。シリコンインゴットのスライス加工には、一般にワイヤーソーが多く利用されています。シリコンインゴットの形状は四角柱や円柱状等、多種多様に存在しています。IMSはこうした多種多様の形状を有したインゴットを、ワイヤーソーのワークプレートへ確実に固定することができる装置です。

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※様々な形状を確実に固定でき、加工を容易にすることが可能

インゴットの接着は異種物質の接着であり、更にはスライス加工に耐える強度が必要とされるため、エポキシ系2液(主剤と硬化剤)の接着剤が多く利用されています。又、これまでのワイヤーソーは遊離砥粒方式が主流でしたが、近年では加工能率の向上を目的として、ワイヤーに砥粒を電着した固定砥粒方式によるスライス加工に移行しつつあります。この固定砥粒方式では加工時の抵抗が大きくなることから、より強固で確実な接着が求められています。接着剤の性能を100%引き出すためには、 ①脱泡 ②混合比 ③攪拌 の3つの重要な要素があり、これらをより安定して、確実に継続できることが必要です。又、手作業では非常に困難で個人差がでてしまう作業です。

 

脱泡
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主剤及び硬化剤の粘度が高い場合、内部に含まれる空気は非常に抜けにくいため、接着時に気泡が残る原因となります。
したがって、ボンド(主剤と硬化剤)の計量前にできるだけボンド内の空気を除去することが大切です。
そこで弊社のIMSは、ボンドタンクに真空脱泡機能を搭載することでボンド交換時や装置非稼働時に脱泡が可能です。

 

 

混合比
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主剤及び硬化剤の計量には、モーノ式ポンプを採用、回転にはサーボモーターを採用しているため高精度な吐出量の制御が可能です。
※一般に混合比は、重量比で表示されている
ため、重量比を体積比に換算し制御します。

気泡を多く含んだボンドの場合、混合比に多大な影響を与える可能性があります。

 

攪拌
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主剤と硬化剤は、粘度と比重が大きく異なるものもあり、市販のミキシングノズルだけでは、確実な攪拌は困難でした。
そこでIMSは、高速回転の攪拌ハネを採用したことで、確実で均一な攪拌が可能です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

装置

お客様の工場レイアウト、周辺機器の自動化に合わせて設計が可能です。又、弊社ではIMS専用のボンドも取り扱っております。このIMS専用のボンドは剥離、並びに接着剤の除去は容易なものとなっております。

 

  • ご紹介の製品は多種多様のインゴット(形状)及び混合型接着剤に対応できることから、お客様の様々 なご要望にお応え致します。